PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/A-D
A†
add†
- 種別
コマンド
- 重要度
★☆☆☆☆
- 書式
- ?cmd=add &page=ページ名
- 概要
実行すると編集画面が表示されます。更新ボタンを押すと、指定した既存ページの末尾に編集欄で入力した内容が追加されます。
- 引数
ページ名は省略できません。ページ名はエンコードされている必要があります。
editが編集画面に既存のページ内容を表示するのに対し、addは常に編集画面が空となります。不用意に既存の入力内容を変更する事がないため、単純に追記していくだけのページではaddを使うと便利です。
- 備考
もともとデフォルトのskinでメニューの「追加」として使われていましたが、editコマンド(編集)で事足りるため、デフォルトのskinではメニューから外されています。
aname†
- 種別
インライン型プラグイン
ブロック型プラグイン
- 重要度
★★★★☆
- 書式
&aname( アンカー名 [,{[super], [full], [noid]}] ){ アンカー文字列 };
#aname( アンカー名 [,{[super], [full], [noid]}, アンカー文字列] )
- 概要
指定した位置にアンカー(リンクの飛び先)を設定します。
- 引数
アンカー名の値がアンカーのフラグメント指定子に使用されます。アンカー名は省略できません。アンカー名には半角英字(大文字/小文字)が使用可能です。
super,full,noid でアンカーの出力方式を指定します。
- super − アンカー文字列を上付き表示します。省略時は上付き表示されません。
- full − フラグメント指定子以外のURIを補ってアンカーを出力します。省略時はフラグメント指定子のみ出力されます。
- noid − アンカーにフラグメント指定子を出力しません。
アンカー文字列が指定された場合、指定した文字列に対してアンカーが出力されます。アンカーの存在を利用者に明示したい場合に利用します。省略時は空文字に対するアンカーとなります。
- プラグイン内設定
- PLUGIN_ANAME_ID_MAX アンカー名に指定可能な文字列長の上限
- PLUGIN_ANAME_ID_REGEX アンカー名に指定可能な文字列の正規表現
- PLUGIN_ANAME_ID_MUST_UNIQUE 重複したアンカー名を利用した場合エラーとする
- 備考
通常はインライン型プラグインとして使用します。2つのブロック型プラグインに挟まれた部分にアンカー設定したい場合にインラインプラグインとして記述できないため、ブロック型プラグインとしても使えるようにしてあります。
PukiWiki本体処理でanameプラグインを内部的に呼び出しているため、必ず組み込む必要があります。
article†
- 種別
(コマンド)
ブロック型プラグイン
- 重要度
★★★☆☆
- 書式
- #article
- 概要
指定した位置に簡易掲示板を設置します。
- プラグイン内設定
- PLUGIN_ARTICLE_COLS テキストエリアのカラム数
- PLUGIN_ARTICLE_ROWS テキストエリアの行数
- PLUGIN_ARTICLE_NAME_COLS 名前テキストエリアのカラム数
- PLUGIN_ARTICLE_SUBJECT_COLS 題名テキストエリアのカラム数
- PLUGIN_ARTICLE_NAME_FORMAT 名前の挿入フォーマット
- PLUGIN_ARTICLE_SUBJECT_FORMAT 題名の挿入フォーマット
- PLUGIN_ARTICLE_INS 入力内容を入力欄の前後どちらに挿入するか
- PLUGIN_ARTICLE_COMMENT 書き込みの下に一行コメントを入れるか
- PLUGIN_ARTICLE_AUTO_BR 改行を自動的変換するか
- PLUGIN_ARTICLE_MAIL_AUTO_SEND 投稿内容のメール自動配信をするか
- PLUGIN_ARTICLE_MAIL_FROM 投稿内容のメール送信時の送信者メールアドレス
- PLUGIN_ARTICLE_MAIL_SUBJECT_PREFIX 投稿内容のメール送信時の題名
- $_plugin_article_mailto 投稿内容のメール自動配信先アドレス
B†
back†
- 種別
ブロック型プラグイン
- 重要度
★☆☆☆☆
- 書式
- #back( [[表示文字列] [,[left| center| right] [,[0| 1] [,[戻り先] ]]]] )
- 概要
指定した位置に戻り先へのリンクを設置します。
- 引数
表示文字列は省略すると「戻る」になります。
left、center、rightで表示位置を指定します。省略時はcenterになります。
- left − リンクを左寄せで表示します。
- center − リンクを中央寄せで表示します。
- right − リンクを右寄せで表示します。
0、1で水平線の有無を指定します。省略すると1になります。
- 0 − 水平線を表示しません。
- 1 − 水平線を表示します。
戻り先はリンクを選択時の移動先となるURL、ページ名のいずれかで指定します。PLUGIN_BACK_ALLOW_PAGELINKがTRUEの場合のみページ名を指定可能です。ページ名は「ページ名#anchor」の記述を行う事で移動先のアンカーも指定可能です。PLUGIN_BACK_ALLOW_JAVASCRIPTがTRUEの場合のみ戻り先の省略が可能です。戻り先を省略すると直前に参照していたページが戻り先になりますが、利用者のブラウザの設定がJavaScript onでないと機能しません。
- プラグイン内設定
- PLUGIN_BACK_ALLOW_PAGELINK ページ名(+アンカー名)による戻り先指定を可能とするかどうか
- PLUGIN_BACK_ALLOW_JAVASCRIPT 戻り先の指定にJavaScript(history.go(-1))を利用するかどうか
- PLUGIN_BACK_USAGE エラー時に表示される使用方法
backup†
- 種別
コマンド
- 重要度
★★★★★
- 書式
- ?cmd=backup [&page=ページ名]
- 概要
指定したページ、あるいは全体のバックアップ一覧を表示します。
- 引数
ページ名を省略すると、PukiWiki全体のバックアップ一覧を表示します。ページ名はエンコードされている必要があります。
- プラグイン内設定
- PLUGIN_BACKUP_DISABLE_BACKUP_RENDERING バックアップデータをレンダリングする機能を無効にする。
br†
- 種別
ブロック型プラグイン
インライン型プラグイン
- 重要度
★★☆☆☆
- 書式
#br
&br;
- 概要
文章中で改行を行います。
段落やリスト、テーブル内など、行末の~による改行ではブロック要素を抜けてしまう個所で改行や空行の挿入するために用います。
- プラグイン内設定
- PLUGIN_BR_ESCAPE_BLOCKQUOTE 引用文中で利用した場合のタグ不整合を回避する
- PLUGIN_BR_TAG brプラグインが出力するタグ
C†
calendar2†
- 種別
(コマンド)
ブロック型プラグイン
- 重要度
★★★☆☆
- 書式
- #calendar2( [{[ページ名|*], [yyyymm], [off]}] )
- 概要
指定した位置にカレンダーを設置します。表示月のとなりに表示されたリンク(<< および >>)を選択することで先月/次月分のカレンダーを表示できます。カレンダー上でyyyy/mm/ddという日付を選択すると、ページ名/yyyy-mm-ddというページを表示できます。当日分のページが作成されていた場合、カレンダーの右隣に当日分のページ内容を表示します。
- 引数
ページ名で表示するページの上位階層のページを指定できます。ページ名を省略すると設置したページのページとなります。ページ名に*を指定すると上位階層のページはなし(表示するページ名がyyyy-mm-dd)となります。
yyyymmで表示するカレンダーの西暦と月を指定できます。省略時は当日の年月となります。
offを指定時、当日分ページを表示する機能は抑制されます。省略時は当日分のページを表示します。
- 備考
calender_editで作成したページはページ名/yyyymmddとなり、calender2で作成したページはページ名/yyyy-mm-ddとなるため、注意が必要です。
clear†
- 種別
ブロック型プラグイン
- 重要度
★☆☆☆☆
- 書式
- #clear
- 概要
refプラグインのaroundオプションで有効となったテキスト回り込み指定を解除します。
- 備考
imgプラグインのclearオプション指定時と処理内容は同等です。
color†
- 種別
インライン型プラグイン
- 重要度
★★★★☆
- 書式
&color( [文字色] [,背景色] ){ 文章 };
- 概要
引数で指定したインライン要素(主に文章)の、文字色・背景色を指定します。
- 引数
文字色・背景色はそれぞれ色名(red、blueなど)、シャープで始まる3桁の16進数値(#000〜#FFF)、同じく6桁の16進数値(#000000 〜 #FFFFFF)のいずれかで指定することができます。大文字小文字は問いません。
文字色・背景色の両方を省略する事はできません。一方を省略した場合は省略した側の色の変更はされません。
- プラグイン内設定
- PLUGIN_COLOR_ALLOW_CSS 色の変更に(fontタグではなく)CSSを利用する
- PLUGIN_COLOR_USAGE エラー時に表示される使用方法
- PLUGIN_COLOR_REGEX 引数に指定できる色の正規表現
- 備考
以下、W3C勧告書より抜粋した色名。 Aqua = "#00FFFF", Black = "#000000", Blue = "#0000FF", Fuchsia = "#FF00FF", Gray = "#808080", Green = "#008000", Lime = "#00FF00", Maroon = "#800000", Navy = "#000080", Olive = "#808000", Purple = "#800080", Red = "#FF0000", Silver = "#C0C0C0", Teal = "#008080", White = "#FFFFFF", Yellow = "#FFFF00"
comment†
- 種別
(コマンド)
ブロック型プラグイン
- 重要度
★★★★★
- 書式
- #comment( {[above], [below], [nodate], [noname]} )
- 概要
コメントの入力用の入力欄を表示します。
- 引数
コメントの挿入方法を引数で指定します。
- above − 入力したコメントがコメント入力欄の上に追加します
- below − 入力したコメントがコメント入力欄の下に追加します(省略時はaboveが指定されたとみなします)
- nodate − 挿入するコメントに、挿入時刻を付加しない(省略時は付加します)
- noname − コメント記入者名の入力欄を非表示とします(省略時は表示します)
- プラグイン内設定
- PLUGIN_COMMENT_DIRECTION_DEFAULT コメントを入力欄の前後どちらに挿入するか
- PLUGIN_COMMENT_SIZE_MSG コメントのテキストエリアの表示幅
- PLUGIN_COMMENT_SIZE_NAME コメントの名前テキストエリアの表示幅
- PLUGIN_COMMENT_FORMAT_MSG コメント欄の挿入フォーマット
- PLUGIN_COMMENT_FORMAT_NAME 名前欄の挿入フォーマット
- PLUGIN_COMMENT_FORMAT_NOW 時刻欄の挿入フォーマット
- PLUGIN_COMMENT_FORMAT_STRING コメント内容全体の挿入フォーマット
contents†
- 種別
擬似ブロック型プラグイン
- 重要度
★★★☆☆
- 書式
#contents
- 概要
設置したページ中の見出しの一覧を表示します。
counter†
- 種別
ブロック型プラグイン
インライン型プラグイン
- 重要度
★★★☆☆
- 書式
#counter
&counter( [total| today| yesterday] );
- 概要
設置したページの参照回数を表示します。
- 引数
カウンタ表示方法として total, today, yesterday いずれかを指定します。省略時はtotalが指定されたとみなします。ブロック型プラグインでは常にtotalが指定されたとみなします。
- total − そのページが参照された回数の総計を表示します。
- today − そのページが参照された回数(当日分)を表示します。
- yesterday − そのページが参照された回数(昨日分)を表示します。
- プラグイン内設定
- PLUGIN_COUNTER_SUFFIX ページ参照回数を保持するデータファイルの拡張子
- 備考
すべてのページで参照回数を表示したい場合は、MenuBarやスキンからcounterプラグインを呼び出してください。
D†
deleted†
- 種別
コマンド
- 重要度
★★☆☆☆
- 書式
- ?plugin=deleted {[&dir=diff| backup] [&file=on]}
- 概要
削除されたページの一覧を表示します。
- 引数
file=onを指定時、バックアップ(あるいは差分)のファイル名を出力します。省略時は表示しません。
dirで削除の判定方法を指定します。省略時はbackupです。
- backup − バックアップが存在し、ページが存在しない時に削除されたとみなします
- diff − 差分が存在し、ページが存在しない時に削除されたとみなします
- 備考
公開Wikiの管理者にとっては誤操作や悪意をもった編集によるページ削除をチェックするのに重宝します。
diff†
- 種別
コマンド
- 重要度
★★★★★
- 書式
- ?cmd=diff &page=ページ名
- 概要
指定したページの現在の内容と最後のバックアップ状態との差分を表示します。
- 引数
ページ名に変更差分を表示するページを指定します。ページ名はエンコードされていなければなりません。
- 備考
最後のバックアップ以外との差分を表示する場合はbackupを利用します。
dump†
- 種別
コマンド
- 重要度
★☆☆☆☆
- 書式
?plugin=dump
- 概要
指定ディレクトリ内のファイルをまとめてtar(tar.gz, tgz)形式でバックアップ/リストアします。
バックアップ/リストアの実行には管理者パスワードが必要です。
バックアップはファイル名をページ名に変換して取得する事ができます。 この変換でリストアには利用出来なくなりますが、 ファイル名からページ名の類推は容易になります。
バックアップは取得するディレクトリを任意に指定する事ができます。
リストアは該当ファイルの上書きによって行われます。 そのため、ファイルの削除を行う事はできません。
バックアップ/リストア対象として指定可能なディレクトリは、以下の通りです。- DATA_DIR (wiki/*.txt)
- UPLOAD_DIR (attach/*)
- BACKUP_DIR (backup/*)
- プラグイン内設定
- PLUGIN_DUMP_ALLOW_RESTORE リストアを許可するかどうか
- PLUGIN_DUMP_FILENAME_ENCORDING ページ名をディレクトリ構造に変換する際の文字コード
- PLUGIN_DUMP_MAX_FILESIZE 最大アップロードサイズ(Kbyte)
- PLUGIN_DUMP_DUMP バックアップ時にプラグイン内で利用する引数
- PLUGIN_DUMP_RESTORE リストア時にプラグイン内で利用する引数
- 備考
PukiWikiが内部管理するファイルを直接取得/更新するという性質上、 セキュリティ上の問題を引き起こす可能性があります。十分ご注意ください。
DATA_DIRのリストアを行った場合は、linksプラグインで ページ間のリンク情報キャッシュを更新する必要があります。